日本嘱託産業医学会の制度改革について

現状からの変更点と、今後の方針

日本嘱託産業医学会では、今後の学会運営のあり方を見直すにあたり、会員制度を大きく変更することとしました。

本記事では、会員資格、会費、既存会員情報の取り扱い、学会名称、専門医制度、教育制度などについて、これまでとの違いを整理しながらご説明します。


入会資格について

まず、入会資格の基本方針はこれまでと大きく変わりません。

当会は、引き続き 医師免許を有していること を会員資格の前提とします。また、学会の理念に賛同していただくこと も、従来どおり重要な条件です。

一方で、入会手続きや会員制度そのものについては、今回大幅に見直します。

医師を原則とする方針は継続します

産業衛生関連の他学会では、保健職や、非医運営の営利企業の参加も広く浸透しています。

しかし当会は、あくまで 医師が主体となる学会 として運営していきます。

嘱託産業医活動の質を高め、中規模事業所における産業医活動の水準向上を目指すうえで、医師を中心とした学会であることを大切にしたいと考えています。

個人・法人の区別について

これまで、法人については会員種別が分かれていました。

しかし実際には、個人事業主として産業医事務所を運営している医師もいれば、法人化して産業医事務所を経営している医師もいます。

そのため今後は、法人化や従業員の有無にかかわらず、経営主体が医師であれば、その医師は医師会員として入会できるもの とします。

なお医師会員の元で働く従業員の医師は個別に会員として登録いただく方針とします。

なお、医師以外の方の入会については、個別に相談のうえ判断する形とします。


会費について

これまで会費は 5,000円 としていました。

しかし、今回の改革により、今後の会費は当面の間 無料 とします。

嘱託産業医の多様性を鑑み、より多くの医師が参加しやすい制度であることを重視します。


既存会員制度のリセットについて

今回の会員制度変更に伴い、これまでご登録いただいていた会員制度はいったんリセットします。

そのため、従来の会員の皆様にも、お手数をおかけしますが、改めて会員登録をお願いすることになります。

また、これまでに頂戴した個人情報については、「3つの柱」アナウンス終了後に会員再登録の案内を行ったのち、すべて削除いたします。

すでに会費等をお支払いいただいている方については、個別に返金対応を進めています。


学会名称について

学会活動が困難になった際には、「日本嘱託産業医会」や「日本嘱託産業医の会」など、名称を変更することも選択肢として考えられました。

しかし、私たちは 「日本嘱託産業医学会」 という名称を守り抜くことを決意しました。

この名称には、単なる産業医の集まりではなく、嘱託産業医活動を学問的・実践的に高めていく場でありたいという思いが込められています。


ロゴについて

御覧のとおり、今回の改革にあわせて学会ロゴも変更しております。

日本嘱託産業医学会が目指すもの

当会が目指す基本的な方向性は、これまでと変わりません。

特に、中規模事業所における嘱託産業医活動の水準向上 を目指すという理念は、今後も継続します。

ただし、その実現方法については見直しを行います。

教育プログラム・研修

これまでも教育プログラムや研修を重視してきましたが、今後は実地での活動よりも、オンラインでの教育制度 により重点を置いていきます。

より多くの医師が学びやすく、継続しやすい仕組みを整えていきます。

初めて嘱託産業医になる医師から嘱託産業医としての高みを目指す医師までニーズに合わせた教育制度を提供していきます。

資格認定制度

従来の専門医認定基準は廃止します。

ただし、資格認定制度そのものをなくすわけではありません。

今後は、これまでとは別の形で資格認定制度を存続させます。詳細については、後日ご説明する「3つの柱」の中でお話しします。

不当な契約や中抜きへの対応

その方向性を少し変えます。

嘱託産業医の質を高め、かつ顧客事業所様に向けた広報にも力を入れることにより、より選ばれる産業医団体となることを目指します。

また、会員の相談に乗ったり力を合わせて問題のある企業に対抗していくような施策を検討しています。


専門医制度について

先述のとおりです。詳しくは「3つの柱」の中でお話しします。


教育制度について

教育制度についても、今後改めて詳しくご説明します。

嘱託産業医活動の水準向上に資する内容を、より実践的かつ参加しやすい形で提供していく予定です。


プライバシーポリシーについて

今回の改革にあわせて、プライバシーポリシーを設定します。

会員情報を適切に管理し、個人情報の取り扱いについても明確な方針を定めていきます。


「産業医の日」について

3月1日は、当会が「産業医の日」として制定しました。

この取り組みは、今後も継続します。

産業医の役割や意義を社会に広く伝えていくための日として、引き続き大切にしていきます。


変更点のまとめ

項目これまで今後
入会資格医師免許を有することを前提医師を原則とする方針は継続
学会理念への賛同必要継続
入会手続き従来の会員制度に基づく会員制度を大幅に見直し
法人医師会員会員種別を分けていた医師が経営主体であれば法人化の有無を問わず会員可
医師以外の会員制度上の扱いあり応相談(原則として医師のみ)
会費5,000円当面の間 無料
既存会員登録情報を保持改革案内後に削除し、再登録を依頼
返金対応
学会名称日本嘱託産業医学会日本嘱託産業医学会
ロゴ毛筆体ロゴ家紋風デザインロゴ
教育制度実地を含む研修・教育オンライン教育をより重視、幅広いニーズに合わせた教育制度
専門医制度現行の専門医認定基準あり現行基準は廃止し、別の資格認定制度へ
不当契約・中抜きへの対応抗議を重視嘱託産業医の質を高め、顧客事業所に広報をしていくことで対抗
産業医の日3月1日を制定継続

おわりに

今回の改革は、単なる会員制度の変更ではありません。

日本嘱託産業医学会が、今後どのような学会として存在していくのかを改めて定めるための見直しです。

医師を主体とする学会であることを守りながら、嘱託産業医活動の質を高め、中規模事業所における産業医活動の水準向上に貢献していきます。

具体的な施策については、今後「3つの柱」として順次ご説明します。

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